鳩の産卵期こそ正念場!巣を作らせない予防策
鳩対策において、最も重要かつ効果的なのは、巣を作らせないための「予防」です。そして、その予防策を最も徹底すべき時期こそ、鳩の活動が活発化する産卵期、特に春と秋のピークシーズンです。この時期、鳩たちは子育てのための安全な場所を必死で探しています。このタイミングで「この場所は巣作りには適していない」と彼らに強く認識させることができれば、その後の深刻な被害を未然に防ぐことができるのです。鳩が巣作りの場所を選ぶ基準は非常にシンプルで、「安全であること」に尽きます。具体的には、雨風をしのげる、天敵のカラスなどから見つかりにくい、そして人間の出入りが少ない静かな場所です。この条件を満たすベランダの室外機の裏や物置の隙間などは、格好のターゲットとなります。そこで効果を発揮するのが、物理的に鳩の侵入を防ぐ対策です。最も確実なのは、ベランダ全体を覆う防鳥ネットの設置です。隙間なく正しく張ることで、鳩の侵入を完全にシャットアウトできます。ネットの設置が難しい場合は、鳩がとまりやすい手すりや室外機の上に、剣山状の忌避グッズを設置するのも有効です。これにより、鳩が羽を休める足場を奪い、その場所への興味を失わせます。また、鳩が巣材となる小枝を運び込み始めた初期段階であれば、見つけ次第すぐに撤去し、鳩が嫌うミント系の香りの忌避剤を撒いておくのも効果的です。産卵期は、鳩との知恵比べの正念場です。彼らに「ここは居心地が悪い」と学習させ、諦めさせることができれば、勝利は目前です。卵を産まれてからでは手遅れ。先手必勝の予防策こそが、平和なベランダを守るための鍵となります。