私がホウ酸団子作りに挑戦した記録

長年、我が家は夏の訪れと共に現れる黒い影、ゴキブリに悩まされていました。様々な市販品を試しましたが、なかなか根絶には至らず。そんな時、祖母から教わった昔ながらの方法、ホウ酸団子を自分で作ってみることにしたのです。正直、最初は少し面倒に感じました。薬局でホウ酸を買い、玉ねぎをすりおろし、小麦粉と砂糖を混ぜる。想像しただけで玉ねぎの匂いが目に染みるようでした。しかし、背に腹は代えられません。ゴム手袋をはめ、換気をしながら作業を開始しました。玉ねぎの刺激臭と戦いながら、材料をボウルに入れて混ぜ合わせます。レシピ通りに進めたつもりでしたが、思ったよりも生地が緩くなってしまいました。慌てて小麦粉を少しずつ足していき、ようやく団子状にまとめられる硬さに。この水分調整が意外と難しいポイントだと感じました。一つ一つ丁寧に丸めていく作業は、まるで粘土細工のようで、少しだけ童心に返った気分にもなりました。サイズは小さめに、ゴキブリが運びやすいようにと意識しました。成形が終わった団子を新聞紙の上に並べ、ベランダで乾燥させること数日間。カチカチに固まったのを確認し、いよいよ設置です。キッチンの隅、冷蔵庫の下、洗面台の裏など、ゴキブリが潜んでいそうな場所に置いていきました。設置から数週間後、明らかにゴキブリの姿を見る頻度が減ったのです。最初は半信半疑でしたが、その効果を実感し、自分で作った達成感も相まって、大きな満足感を得られました。手間はかかりますが、効果とコストパフォーマンスを考えると、試してみる価値は十分にあると断言できます。これからは定期的に作り続けようと心に決めました。