家庭で悩みの種となるゴキブリ対策として、昔から利用されてきたのがホウ酸団子です。市販の駆除剤も多くありますが、自分で作ることでコストを抑えられ、材料も把握できる安心感があります。基本的な作り方は非常にシンプルです。まず、主成分となるホウ酸を用意します。薬局などで手軽に入手できます。次に、ゴキブリが好む誘引剤として、玉ねぎのみじん切りやすりおろし、小麦粉、砂糖、そして牛乳や水などを準備します。これらの材料を適切な割合で混ぜ合わせることが重要です。一般的には、ホウ酸と誘引剤の割合を1対1程度にしますが、誘引効果を高めるために玉ねぎや砂糖の量を調整することもあります。材料を混ぜ合わせる際は、手に直接触れないようにゴム手袋などを着用しましょう。ホウ酸は人間やペットにとっても有害ですので、取り扱いには十分な注意が必要です。全ての材料が均一に混ざったら、適度な粘度になるように水分量を調整します。パン生地くらいの硬さが目安です。その後、小さく丸めて団子状に成形します。大きさは1センチから2センチ程度が良いでしょう。成形した団子は、天日干しや風通しの良い場所で数日間しっかりと乾燥させます。乾燥が不十分だとカビが発生する原因になります。完全に乾燥したら、ゴキブリが出没しやすいキッチンや洗面所、押し入れの隅など、目立たない場所に設置します。設置場所を選ぶ際は、子供やペットが誤って口にしないよう、手の届かない安全な場所を選ぶことが最も重要です。効果は数ヶ月持続しますが、定期的に新しいものと交換することで、より高い駆除効果が期待できます。