痒くて眠れない夜原因は布団の虫でした

ここ数週間、夜になると体のあちこちが猛烈に痒くなる日が続いていました。最初は汗疹か何かだろうと軽く考えていたのですが、日に日に痒みは増し、赤いポツポツとした発疹まで現れる始末。特に、腕の内側や足首、お腹周りなど、柔らかい部分が集中して痒くなるのです。皮膚科にも行きましたが、「虫刺されのようですね」と言われるだけで、原因は特定できませんでした。ダニかな?とも思いましたが、これまでダニでこんなひどい症状が出たことはありません。痒みで夜中に目が覚めることもしばしばで、寝不足とストレスはピークに達していました。そんなある日、いつものようにシーツを交換しようと布団をめくった瞬間、マットレスの縫い目に小さな黒いシミのようなものが点々と付着しているのを見つけました。ゴミかと思いましたが、よく見るとそれは規則的に並んでおり、潰れた虫の死骸のようなものも数匹発見したのです。大きさは5ミリほど、赤茶色っぽい虫でした。「まさか…」嫌な予感がして、スマートフォンのライトでベッドフレームの隙間やヘッドボードの裏などを照らしてみると、そこにも同じような黒いシミと、数匹の虫が潜んでいるのを発見しました。すぐにインターネットで「ベッド 黒いシミ 虫」と検索。表示された画像と情報を見て、私は愕然としました。それは、近年被害が増えているという「トコジラミ(南京虫)」の特徴と酷似していたのです。黒いシミは血糞と呼ばれる糞の跡で、虫はその成虫でした。あの耐え難い痒みは、夜な夜なトコジラミに吸血されていたせいだったのです。原因が判明したものの、トコジラミは駆除が非常に困難だと知り、さらに落ち込みました。自力での駆除は難しいと判断し、すぐに専門の害虫駆除業者に連絡。数日後、薬剤散布などの駆除作業を行ってもらいました。作業後も数週間は不安な日々を過ごしましたが、徐々に痒みは治まり、新たな刺され跡もできなくなりました。あの痒みと不眠の日々は本当に辛いものでした。布団やベッド周りに異変を感じたら、決して放置せず、原因を突き止めることがいかに重要か、身をもって体験しました。たかが虫刺されと侮らず、疑わしい場合は専門家の助けを借りることも大切だと痛感した出来事です。