先日、家族で近所の公園にハイキングに行った時のことです。木々の緑が気持ちよく、子供たちも楽しそうに走り回っていました。しばらく歩いていると、前方の大木の下あたりで、何やら黒っぽい大きな虫が数匹、低い位置をブンブンと飛んでいるのが見えました。「あれ、なんだろう?」と近づきかけた瞬間、それがスズメバチだと気づき、血の気が引きました。幸い、まだ距離があったので、すぐに子供たちに「ストップ!静かに後ろに下がって!」と小声で伝え、ゆっくりとその場を離れました。子供たちは何事かとキョトンとしていましたが、私の必死な形相にただならぬものを感じたのか、騒がずに従ってくれました。安全な場所まで離れてから、あれがとても危険なスズメバチだったこと、刺激すると襲ってくる可能性があることを説明しました。あの時、もしパニックになって大声を出したり、慌てて走り出したりしていたら、どうなっていたか分かりません。以前、テレビか何かでスズメバチに遭遇した時の対処法を見た記憶が、咄嗟に役立ったのだと思います。スズメバチに出会ってしまったら、まず一番やってはいけないのが、騒いだり、手で払ったり、急に走って逃げたりすること。これらの行動はスズメバチを刺激し、攻撃対象だと認識させてしまうそうです。正解は、まず落ち着くこと。そして、姿勢を低くしながら、ゆっくりと静かにその場を離れること。スズメバチの視界からそっと消えるようなイメージです。また、服装も重要だと聞きます。スズメバチは黒い色や濃い色に攻撃してくる習性があるため、野山に出かける際は、白っぽい服装を心がけるのが良いそうです。帽子をかぶるのも、黒い髪の毛を隠す意味で有効だとか。香水や匂いの強い整髪料なども避けた方が無難です。今回の遭遇は本当に肝を冷やしましたが、同時に冷静な対処の大切さを改めて実感しました。特に子供と一緒の時は、大人がパニックにならず、落ち着いて指示を出すことが重要ですね。スズメバチは怖いですが、正しい知識を持って適切に対処すれば、過度に恐れる必要はないのかもしれません。とはいえ、できることならもう二度と遭遇したくないものです。
スズメバチ遭遇パニックにならない対処法