我が家のリビングには、癒やしを与えてくれる観葉植物たちがいくつかいます。その中でも特にお気に入りだったウンベラータの様子が、ある頃からおかしいことに気づきました。なんだか葉の色艶が悪く、元気がないのです。心配になって葉の裏や茎をよく見てみると、愕然としました。白い綿のような塊が、あちこちにびっしりと付着していたのです。大きさは数ミリ程度。最初はホコリか何かの繊維かと思いましたが、爪楊枝でつついてみると、わずかに動くような気も…。「これは虫だ!」直感的にそう悟りました。慌ててスマートフォンで「観葉植物 白い 綿 虫」と検索。すぐに「コナカイガラムシ」という名前に行き着きました。植物の汁を吸って弱らせるだけでなく、排泄物がすす病という黒いカビの原因にもなる厄介な害虫だということを知り、一刻も早く駆除しなければと決意しました。まずは物理的な除去から試みました。古い歯ブラシや湿らせた綿棒を使って、一つ一つ丁寧にこすり落としていきます。しかし、数が多く、葉の付け根など細かい部分にも潜んでいるため、完全に取り除くのは至難の業でした。数日経つと、また新しい白い塊が現れています。次に試したのは、専用の殺虫剤です。園芸店でコナカイガラムシに効果があるというスプレーを購入し、説明書に従って植物全体に散布しました。薬剤の効果はあったようで、しばらくは虫の数が減ったように見えました。しかし、薬剤が効きにくいのか、しばらくするとまたポツポツと発生してきます。薬剤散布と物理的除去を根気強く繰り返すこと数週間。ようやく、白い虫の姿がほとんど見えなくなりました。ウンベラータも少しずつ元気を取り戻し、新しい葉を出し始めてくれた時は、本当に嬉しかったです。この経験から、観葉植物の異変には日頃から注意深く観察し、早期発見・早期対処がいかに重要かを学びました。そして、害虫駆除には根気が必要だということも。今でも定期的に葉の裏までチェックし、予防に努めています。
観葉植物を守れ白いコナカイガラムシとの戦い